高遠原:第13回目のレースは春のスプリント決戦、高松宮記念!
朝霧:芝1200m! 電撃の6ハロン戦!!
高遠原:うん、そうだね。
朝霧:じゃ、早速レースの傾向を。
高遠原:うん。まずは、前走が重賞でないと駄目だね。過去10年で例外は、当時まだオープン特別だったオーシャンステークスを勝って、ここも連勝した2002年1着のショウナンカンプ1頭のみ。
朝霧:オーシャンステークスって、今はGⅢだよね?
高遠原:うん、2006年に格上げされて重賞になったね。
朝霧:前走の着順は? 気にしなくて良いの?
高遠原:うん。気にしなくて良いよ。 2000年1着のキングヘイローは前走フェブラリーステークス13着だったし、2003年1着のビリーヴは前走阪急杯9着だったしね。近年でも、2007年2着のペールギュントは前走中山記念13着という例があるよ。
朝霧:2桁着順からの巻き返しもあるんだ。
高遠原:うん。だからこそ、前哨戦の内容を良く吟味しないといけないんだ。
朝霧:あ、そうそう、重要視される前哨戦って何?
高遠原:まずは阪急杯。この重賞はよく距離が1200mになったり1400mになったりするけど、どっちにしても最重要前哨戦であることに変わりはないね。
朝霧:ふーん。何で距離がよく変わるの?
高遠原:さあ、どうしてだろうね。阪急杯は距離だけじゃなく、施行時期もよく変わるよ。昔は夏場の重賞だったんだけどね。
朝霧:そうなんだ。放浪の重賞だね。
高遠原:放浪って(笑)
朝霧:阪急杯の他は?
高遠原:シルクロードステークスとオーシャンステークスだね。この3つの重賞を中心に考察していけば良いかな。
朝霧:他に気をつけるべきことは?
高遠原:うーん、特に無いかな。
朝霧:無いの?
高遠原:うん。展開は典型的なスプリント勝負、つまり距離が進むにつれてラップタイムが遅くなることが殆どなんだけど、脚質的に有利不利が特にある訳じゃないよ。逃げ馬が残ることもあるし、直線一気の追込みが決まることもある。
朝霧:う~ん。じゃあ、何を根拠に予想すれば良いの?
高遠原:こういうレースこそ、前哨戦のレースを良く分析しないといけないんだろうね。
朝霧:だろうねって、分析してないの?
高遠原:簡単にはしてるよ。
朝霧:簡単に? 良く分析しないといけないんでしょ!?
高遠原:じゃ今から分析する?
朝霧:時間ないよ!
高遠原:それじゃしょうがないね。このまま予想に入るしか。
朝霧:ダメだ。今回ばかりは師匠の予想があてになりそうにないよ。
高遠原:失礼な。こういう時でも何とかするよ。
朝霧:本当だね?
高遠原:ああ、任しておきなさいって!
朝霧:不安だ。根拠の無い自信が逆に不安だ。
高遠原:何か言った?
朝霧:な、何にも……。
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