高遠原:12回目のレースは2009年GⅠ開幕を告げるフェブラリーステークス!
朝霧:2月に行われるレースだからフェブラリーステークスって、何だか安直だね。
高遠原:うん、まあ。でも、4月に行われるのに皐月賞よりはマシだろ? 名前の通りなんだから。
朝霧:そうなんだけど。ジャパンカップダートだって、ジャパンカップのダート版だからジャパンカップダートでしょ? ダートのGⅠも何かカッコいい名前にして欲しいな。
高遠原:うーん。言われてみればそうかもしれないな。で、どんな名前が良いの?
朝霧:確か、昇竜ステークスとか伏竜ステークスとか、ダートのレースであったよね?
高遠原:あるね。3歳のオープン特別レースだよ。
朝霧:それが良いな。竜って強そうだし。
高遠原:強そうなのは良いけど、オープン特別をいきなりGⅠにってのは無茶だよ。
朝霧:そっか~。じゃあ、新しいの考えよう。ん~と、逆鱗ステークスっていうのはどう?
高遠原:は? 何だそれ?
朝霧:いや、竜つながりで……。
高遠原:竜つながりって、だいたい何で怒らせるんだよ!
朝霧:ダメ?
高遠原:駄目!
朝霧:あ~あ、師匠の逆鱗に触れちゃったな。
高遠原:それ、上手くまとめたつもりなのかな? ん? どうなの?
朝霧:もう良いよ! 早く傾向を見ていこうよ!
高遠原:ほー、珍しく照れてますねぇ。結衣ちゃんでも照れることがあるんだねぇ。
朝霧:くっ! 師匠、それ以上言うと本気で怒るよ。
高遠原:分かった、分かった。じゃあ、フェブラリーステークスの傾向を見ていこうか。
朝霧:早くしてよ。
高遠原:はいはい。じゃ、まずはローテーションから。前走、平安ステークス・根岸ステークス・東京大賞典・川崎記念のいずれかの重賞を走った馬が複勝圏内に入ることが殆どだね。
朝霧:東京大賞典と川崎記念は地方交流GⅠだよね。
高遠原:その通り。無理の無いローテーションでちゃんとステップを踏んで来た馬が上位を占める。たまにジャパンカップダートからの直行組もいるけど、そこから複勝圏内に来た馬はジャパンカップダートで1着か2着だった馬に限られる。2001年2着のウイングアローはジャパンカップダート1着。2004年1着のアドマイヤドンは2着。2006年1着のカネヒキリは1着。
朝霧:つまり、ジャパンカップダートで勝ち負けになったぐらいじゃないと、休養明け即通用とはいかないって訳だね。
高遠原:そういうことだね。で、さっきの4重賞での成績を見ると、掲示板に載るぐらいの成績は必要だね。近年は特にその傾向が強くなってる。例外で、川崎記念出走取消から優勝したヴァーミリアンもいるけど。
朝霧:前哨戦を大敗するとここでの巻き返しは無いってことか。
高遠原:そうそう。次に、展開を見ると逃げ馬は基本的に買えないね。ここ10年で逃げて3着以内に踏ん張ったのは、2005年1着のメイショウボーラーのみ。
朝霧:直線長いとやっぱり不利なのかな?
高遠原:コーナー2回で最初と最後の直線が500m以上もあるコース形態なら、不器用な差し・追込馬でも充分間に合うだろうからね。
朝霧:なるほど。
高遠原:こんなもんかな、このレースの傾向は。基本的に大荒れしないレースだから、強いと思う馬を素直に買うレースだね。
朝霧:大穴狙いはダメなのね。
高遠原:と言っても、1番人気・2番人気・3番人気でスンナリ決まったことは1度もないけどね。上位人気馬と中位人気馬を上手く組み合わせれば良いかな。
朝霧:ふ~ん。そこまで分かってるんなら、的中したも同然だよね。
高遠原:いやいや。これが難しいんだよ。
朝霧:もう逃げ腰なの?
高遠原:まさか! 何せ今年最初のGⅠだからね、ドーンと大きいの狙っていくよ!
朝霧:え? さっきと言ってることが違う!
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