今回の勝負の結果
1番 アーモンドアイ 1着
6番 サンダリングブルー 10着
8番 キセキ 2着
回収率76.6%
現役最強牝馬が衝撃的なレコードタイムを叩き出して、現役最強馬の一歩手前まで上り詰めた。その走破タイムは2分20秒6。記憶が確かならば、これまでの世界レコードを1秒以上塗り替えた筈だ。
走破タイムだけではなく、実はレース内容も衝撃的だったりする。
ラップタイムは以下の通り。
12.9‐10.8‐12.2‐12.3‐11.7‐11.8‐11.7‐11.4‐11.4‐11.0‐11.4‐12.0 2.20.6
特筆すべきは、7ハロン目から9ハロン目にかけての600mを34秒5で駆け抜けているにも関わらず、上がり3ハロンで34秒4を計時している点だろう。過去との比較は馬場の差もあるので一概には言えないが、向正面からラスト1ハロン手前までずっと11秒台のラップタイムが続く展開は史上最高レベルの持続力を試されたと考えて良いだろう。後世に語り継がれるレースとなるに違いない。
アーモンドアイは結果だけではなく、その内容でも古馬牡馬の上位陣を完膚なきまでに叩きのめした。これで国内に残る敵はレイデオロ唯一頭となった。
キセキは相手が悪かったとしか言いようがない。鞍上の川田将雅騎手が考え得る最高の展開に持ち込んだが、勝馬の力が想像の遥か上を行っていたという事。ただ、この馬の強さも相当なもので、今後も古馬GⅠ戦線の主役を張る一頭である事に疑いはない。
サンダリングブルーは硬い馬場が生むスピードに付いて行けなかった。個人的には1コーナーに差し掛かる前に勝負あったなと感じた。残念だが、日本の競馬では能力を発揮できなかったようだ。
蛇足ながら、私見を述べさせて頂ければ、ジャパンカップは京都競馬場で施行した方が良いと思う。東京競馬場芝2400mのコースはスタンド前発走になる。どうしても観衆の大歓声によって、レース直前に集中力を削がれる馬が出てくる。ファンファーレやそれに呼応するファンの騒然とした雰囲気に慣れていない外国馬は尚更だろう。実はサンダリングブルー陣営はレース後にそういう主旨の発言をしている(それについて非難している訳ではない)。京都競馬場なら芝2400mのコースは4コーナー奥のポケットがスタート位置となるので、馬にとっての騒音はかなり軽減され、外国馬も実力が発揮し易くなるだろう。そもそも、チャンピオンディスタンスのGⅠが東京競馬場でしか行われていないのも疑問に思っている。
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