今回の勝負の結果
3番 ヴィブロス 8着
4番 レイデオロ 1着
5番 スワーヴリチャード 10着
9番 サングレーザー 2着
12番 サクラアンプルール 6着
回収率64.0%
昨年のダービー馬が綺麗な競馬でハイレベルな一戦を制した。勝ちタイムは1分56秒8。1分56秒台での決着は7年振りだった。
ラップタイムを振り返ってみたい。
12.9‐11.5‐11.8‐11.5‐11.7‐11.6‐11.3‐10.9‐11.6‐12.0 1.56.8
前半1000mのタイムは59.4秒。このポイントを60秒未満で通過したのは5年振りの事だ。ではハイペースだったのかといえばそうではなく、単純な引き算で分かる通り、後半1000mは57.4秒で後半の方がペースが速くなっている。
最初と最後の1ハロン以外は12秒未満のラップタイムが並び、それだけでもこのレースのレベルの高さが窺い知れるが、特筆すべきは8ハロン目の10.9秒というラップタイムだろう。
8ハロン目は4コーナーの出口辺りから直線の序盤にあたるが、このタイムは先頭を走っていたキセキの走破タイムとなる。鞍上の川田将雅騎手は後続を引き付けながら脚を溜めるのではなく、逆に突き放して逃げ込みを図る戦法に打って出た。この展開でその戦法が採れるのなら、本来であればその時点で「勝負あった」だろう。だが、そうはならなかったところにこのレースのレベルの高さが表れている。
レイデオロは期待通りの走りを見せてくれた。今後も古馬中長距離戦線の主役を張る筈だ。順調であれば、来年は凱旋門賞に挑戦して欲しい。
サングレーザーもレイデオロの後ろから良く伸びてきた。上がり3ハロンの走破タイムはメンバー最速の33.4秒を記録している。今春まで短距離を中心に使われてきたが、寧ろ中距離の方に適性があるのではないだろうか。
サクラアンプルールも4、5歳馬を相手に良く走ったと言えるだろう。直線ではじりじりと脚を伸ばしたが、位置取りが後ろ過ぎたし、何より相手が強敵揃いだった。
ヴィブロスはレース緒戦で口を割って走っていた。そこでの僅かな消耗が最後の粘りを欠く要因になったと思う。この結果が実力ではないだろう。
スワーヴリチャードはスタートでのロスを最後まで挽回出来なかった。この馬もこの結果が実力ではないだろうが、今後、トップレベルのレースで常に勝ち負け出来るかどうかについて疑問符が付く結果となった。
スポンサーサイト