雨中の決戦となった菊花賞は3分18秒9という史上稀に見る遅いタイムでの決着となった。
優勝したのはキセキ。見立てていた通りの実力を発揮してくれた。他馬が40秒台の上がり(3ハロン)タイムしか出せなかったのに対して、39.6秒の末脚で差し切った。どんな状況でも勝利に拘るミルコ・デムーロ騎手の激励にキセキも良く応じての2馬身差完勝。
2着はクリンチャー。皐月賞4着馬が10番人気とは舐められたものだが、低評価を見返す走りをした。この馬はかなり長く脚を使っており、そのスタミナには特筆すべきものがある。決してフロックの2着ではない。
3着はポポカテペトル。この馬も古馬混合の1000万下条件戦である阿賀野川特別を勝っていた。個人的には取捨を迷った一頭だったが、判断を誤ってしまった。
マイネルヴンシュ、クリノヤマトノオー、サトノアーサーはキセキと共に一団で直線を迎えたが、出来れば3頭共もう一列前にいて欲しかった。特にマイネルヴンシュはキセキに突き放されても最後は伸びて来ていただけに惜しい競馬となった。
アルアインの敗因は距離なのか馬場なのか、はたまた実力なのかは分からない。この皐月賞馬の実力評価はもう少し先になりそうだ。
今回の勝負
6番 マイネルヴンシュ 4着
8番 サトノアーサー 11着
9番 クリノヤマトノオー 8着
13番 キセキ 1着
16番 アルアイン 7着
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