高遠原:このブログの記念すべき1回目のレースは、
電撃の6ハロン戦スプリンターズステークスだね。朝霧:中山競馬場、芝、1200m!
GⅠで一番距離が短いレースなんだよね?
高遠原:そうそう。朝霧:でも、1200mのレースって、サマー何とかでいっぱいあったような。高遠原:サマースプリントシリーズだね。朝霧:この前そのチャンピオンが決まって、シリーズは終わったんでしょ?
なのにまた1200mのレースをするの?高遠原:サマースプリントシリーズは、あくまでも夏競馬での短距離王決定戦だからね。
このスプリンターズステークスは、サマースプリントシリーズで力を付けた馬たちと
春の実績馬たちがぶつかり合う真のスプリント王決定戦といったところかな。朝霧:春の実績馬って?高遠原:春にも1200mのGⅠがあるよね?朝霧:高松宮記念!高遠原:そう。具体的には、その高松宮記念の上位馬たちだよ。朝霧:へ~。
じゃあ、春のチャンピオンと夏のチャンピオンが秋に雌雄を決するって感じなのかな?高遠原:うん。そういう捉え方でいいと思うよ。朝霧:で、今まではどうだったの? どっちが強かったの?高遠原:う~ん。それが、何とも言えないんだ。朝霧:何で?高遠原:そもそもサマーシリーズが創設されてから今年でまだ3年目なんだけど、
去年は、高松宮記念の1・2・3着馬はそれぞれ9・10・7着。
サマースプリントシリーズの上位3頭はそれぞれ2・13・8着で、
勝ったのは桜花賞敗退を受けての路線変更が奏功したアストンマーチャン。朝霧:夏のチャンピオンは2着に入って面目を保ったんだね。高遠原:サンアディユという馬だよ。
反対に春の実績馬たちには可哀相な面があってね。朝霧:何があったの?高遠原:インフルエンザ騒動だよ。朝霧:あ! あった、あった! そんなことが。高遠原:あの騒動のせいで調整が思うようにいかず、
この3頭はぶっつけで本番を迎えることになってしまったんだよ。朝霧:そっか。じゃあ、本当の意味での勝負にはならなかったんだね。
で、その前の年は?高遠原:一昨年は、1着は外国馬で、2・3着馬はシリーズのレースを1回だけ走って、
それぞれ7着と9着に敗れていた馬。朝霧:春・夏に結果を出した馬は?高遠原:高松宮記念で3着に入り、シリーズを優勝したシーイズトウショウは8着に敗れてる。
さらに言えば、高松宮記念を勝ったオレハマッテルゼは9着、
シリーズ準チャンピオンのビーナスラインは11着。朝霧:サンアディユ以外、全くダメじゃん。全然、真のチャンピオン決定戦になってないよ!高遠原:確かにね。でも、この2年の結果から予想のヒントは得られるよ。朝霧:どんなヒント?高遠原:その前に、過去2年の本レース上位3頭のサマースプリントシリーズでの成績を
まとめてみようか。 2007年
1着 アストンマーチャン 北九州記念6着
2着 サンアディユ セントウルS1着←北九州記念7着←アイビスSD1着
3着 アイルラヴァゲイン セントウルS5着←アイビスSD4着
2006年
1着 テイクオーバーターゲット セントウルS2着
2着 メイショウボーラー セントウルS7着
3着 タガノバスティーユ 北九州記念9着
高遠原:こんな感じだけど、何か気付くことがない?朝霧:えっと……。まずは、サマーシリーズには必ず参加してることかな。
あと、そのレースで必ずしも良い結果を出した訳じゃないみたい。高遠原:うん、そうそう。
じゃあ、スプリンターズステークスで複勝圏内に来る条件を出してみようか。朝霧:いよいよ核心だね。高遠原:1つ目は、サマースプリントシリーズを1度若しくは2度走っていること。
2つ目は、そのレースで1桁着順に入っていること。朝霧:あ、ホントだ。負けてても10着以下は無いね。
でも、サンアディユはサマーシリーズを3回走ってるよ。高遠原:この馬の場合はちょっと特別なんだ。朝霧:何が特別なの?高遠原:この馬はずっとダートを走ってたんだ。
芝のレースを走ったのはアイビスサマーダッシュが初めて。
しかも2戦目の北九州記念で7着に負けてしまったから、
もう1回走る必要があったんだよ。適性を見極める為にもね。
個人的には、シリーズを2走しかしてなかったら、スプリンターズステークスは勝ってたと
思ってる。朝霧:じゃあ、これは例外ってことでいいの?
シリーズを3回以上走ってる馬は軽視してもいいってことで。高遠原:それでいいと思うよ。朝霧:ところで、この6頭の高松宮記念での成績はどうだったの?高遠原:出てないよ。朝霧:え?高遠原:どの馬も出走すらしてないよ。
唯一、メイショウボーラーだけが前年の高松宮記念に出走して16着に惨敗してるけど。朝霧:じゃあ、高松宮記念の結果は全く関係無いの?高遠原:関係無くはないと思うよ。さっきも言った通り、去年はインフルエンザ騒動もあったしね。
だから今年こそは、春の実績馬と夏の上がり馬がぶつかり合う真のスプリント王決定戦
になる筈なんだ!朝霧:それ、予想じゃなくて、ただの願望なんじゃ……。高遠原:そ、そんな目で見るなよ。朝霧:べつに~。ただ、初っ端からいきなりピンボケの予想したら、
師匠はさぞかし恥ずかしい思いをするんだろうな~って心配してるんですよ~。高遠原:も、もちろん大丈夫だよ。朝霧:じゃあ、そろそろ予想を聞かせて下さいよ。高遠原:お、おう、いいよ。朝霧:どしたの? 何か、顔色悪いよ。高遠原:そ、そんなことない!朝霧:ならいいんだけど。高遠原:うん、大丈夫! …………たぶん。朝霧:ん? 何か言った?
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