高遠原:20回目のレースは、競馬界の大一番東京優駿!
朝霧:とうきょうゆうしゅんっていうのが、ダービーの正式名称なの?
高遠原:そうだよ。
朝霧:オークスもそうだったけど、正式名称よりも通称の方が通りがいいよね。
高遠原:通りがいいから通称なんだよ。
朝霧:あ、そっか。
高遠原:ちなみに、東京優駿の通称は日本ダービーだからね。
朝霧:日本が付かないとだめなの?
高遠原:ダービーというのは、元々イギリスのダービーステークスのことを言うからね。東京優駿は日本のダービーステークスという意味合いだから、やっぱり日本は付けた方がいいね。
朝霧:ふ~ん。
じゃあ早速日本ダービーの傾向を教えて。
高遠原:了解。まあ、ダービーも――。
朝霧:日本ダービー!
高遠原:……あ、ああ、日本ダービーもオークスが前走桜花賞組を中心に考えれば良かったように、前走皐月賞組を中心に考えればいいね。
朝霧:ふんふん。
高遠原:但し、オークスにおける桜花賞組ほど信頼はできない。ここ10年で皐月賞組が複勝圏内を独占したのは1999年の1回のみ。逆に皐月賞組が複勝圏内に1頭も入れなかったのは、2002年と2004年の2回ある。
朝霧:やっぱり男より女の方が信用できるんだね。
高遠原:いや、それは……、って、何の話だよ?
朝霧:言ってみただけだよ。
高遠原:……。
朝霧:皐月賞組がそんなに信用できないなら、他の路線から来た組が活躍してるってことだよね?
高遠原:そういうことだね。他の路線組でダービーで――。
朝霧:日本ダービー!
高遠原:……、日本ダービーで複勝圏内に来た馬はここ10年で15頭いる。具体的には、NHKマイルカップ組が5頭、青葉賞組が4頭、京都新聞杯組が3頭、プリンシパルステークス組が1頭。
朝霧:2頭足りないよ。
高遠原:1頭は2007年1着のウオッカ。この馬は前走が桜花賞。
朝霧:あ、そうだった、そうだった。
高遠原:もう1頭は、2001年3着のダンシングカラー。この馬は前走ベンジャミンステークス。
朝霧:ベンジャミンステークス? そんなレースあったっけ?
高遠原:2006年を最後に廃止されたんだ。
朝霧:そうなんだ。じゃあ、この2頭は例外扱いでいいんだね?
高遠原:うん。
朝霧:ということは、皐月賞組を中心に、NHKマイルカップ・青葉賞・京都新聞杯・プリンシパルステークス組の力関係を計ればいいんだね?
高遠原:そういうこと。
朝霧:着順は気にした方がいいの?
高遠原:皐月賞組は1桁着順であれば問題ないよ。他路線組は3着までが条件となるね。例外は2007年2着のアサクサキングス1頭のみ。この馬はNHKマイルカップで11着だったんだけど、今にして思えば長距離に適性があったから、1600m戦で惨敗したのは仕方がなかったね。
朝霧:ふんふん。だいたい分かってきたよ。
高遠原:こんなもんかな。ダ、日本ダービーで気を付けることは。
朝霧:今週もビシッと当てて連勝といきたいね。
高遠原:うん。頑張るよ。何せ競馬の祭典だからね。
朝霧:お祭、お祭! 競馬場に神輿が出るんだね。
高遠原:出ないよ!
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