いよいよ暮れの大一番、有馬記念。
最強障害馬オジュウチョウサンの出走決定が世間を賑わせているが、個人的には、早くからレイデオロが出走を表明し、キセキも参戦を決めた時点で、馬券対象の3頭の内2頭はこの2頭で仕方無いかな、と考えていた。
が、枠順が決まって考えが変わった。上記2頭が外枠に入り、逆に穴馬として面白そうだと思っていた馬が殆ど内枠に入った。「ひょっとしたら荒れるかも」という期待がむくむくと頭をもたげてくる。思えば、有馬記念というレースは一年の締め括りとして夢を買うレースでもある筈だ。的中よりも夢を追うことにした。
展開を考える。キセキがレイデオロに勝つにはどうすべきかという問題に対する答えがそのまま展開として現れると思う。川田将雅騎手がどう考えるかは当然知る由もないが、現時点でキセキがレイデオロに勝っている点があるとすれば、それはスタミナだろうと思うので、それを最大限活かした騎乗をしてくる筈だ。となれば、大逃げか、スローペースからのロングスパートのどちらかだろう。ただ、どちらでも構わない。今年の有馬記念は後方待機組にアドバンテージがありそうだ。
本命はミッキースワロー。外枠に入っているが、5枠10番ならぎりぎり許容範囲だろう。実力と想定される展開を絡めて考えれば、この馬を一番手に挙げたい。鞍上の横山典弘騎手得意の「ポツン」から最後に飛んで来て欲しい。
対抗はクリンチャー。この馬もスタミナが自慢の馬だ。フランス遠征では結果が出なかったが、内枠を活かしつつ、強気のスタミナ勝負をして欲しい。
単穴はモズカッチャン。内の中団辺りでじっとしていれば勝機はある筈だ。調子を取り戻したミルコ・デムーロ騎手が鞍上というのも心強い。
連下はマカヒキ。今年最後の一番大きな夢はこの馬に託したい。正直、もうGⅠで好走する事は無いと思っていたが、枠順、展開という2つのアドバンテージがあれば、ひょっとしてひょっとするかもしれないと思うに至った。
今回の勝負
2番 クリンチャー
3番 モズカッチャン
4番 マカヒキ
10番 ミッキースワロー
4頭ワイドBOX
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今回の勝負の結果
2番 グランアレグリア 3着
4番 ドゴール 12着
5番 マイネルサーパス 10着
13番 ニホンピロヘンソン 15着
回収率0%
前半47.7秒、後半46.2秒というスローペースの割には、馬群は縦長、しかも後方の密度が高いという不思議な展開になった。当然、前にいた馬達にかなりアドバンテージがあり、結果として、後方にいた馬達は悉く馬群に沈んだ。各順位毎の着差も大きく、レースレベルとしてはかなり低かったのかなと感じた。
グランアレグリアは先行したものの目立った末脚を使うことはできなかった。牡馬との差もあったのだろうが、牡馬に混じって1番人気に推される程の実力は無かったというだろう。
マイネルサーパス、ドゴール、ニホンピロヘンソンの3頭は後方から競馬をして、全く見せ場すら作れなかった。厳しい展開だったのは事実だが、実力も足りなかったようだ。
以前の本レースは最優秀2歳牡馬決定戦だったのだが、ホープフルステークスがGⅠに昇格したのもあって存在意義があやふやになってしまった。今回の出走メンバーを見渡しても、2歳王者決定戦と呼ぶには少し無理があるように感じる。そもそも一番の話題が牝馬グランアレグリアの参戦になってしまっている。
本命はニホンピロヘンソン。ハイペースを先行して押し切った新馬戦と出遅れたものの先手を奪って、瞬発力勝負を制したもみじステークスの内容を鑑みれば、現時点でのこの馬の完成度はかなり高い。全く違う競馬で2連勝している実績を買いたい。
対抗はマイネルサーパス。かなり癖のある馬だが、きんもくせい特別はなかなか強い競馬をしている。混戦に強そうなイメージ。力はある筈なので、とにかくレースに集中して欲しい。
単穴はグランアレグリア。サウジアラビアロイヤルカップの内容と新馬戦で2着に負かした相手(ダノンファンタジー=阪神ジュベナイルフィリーズ勝馬)から判断すれば、この馬の実力も疑いようがなく、圧倒的1番人気にも納得する他はない。
連下はドゴール。サウジアラビアロイヤルカップでグランアレグリアに付けられた0.6秒差は絶望的にも思えるが、重馬場且つ不利な展開をものともせずに快勝した新馬戦の内容を評価したい。
今回の勝負
2番 グランアレグリア
4番 ドゴール
5番 マイネルサーパス
13番 ニホンピロヘンソン
4頭ワイドBOX
今回の勝負の結果は以下の通り。
海外競馬に関して知見は深くなく、じっくり検討する時間も無かったので、各レース3頭のみピックアップしてレースを楽しむスタンスで臨んだ。
【第25回香港ヴァーズ】
1番 ヴァルトガイスト 5着
6番 イーグルウェイ 4着
10番 リスグラシュー 2着
回収率0%
海外競馬で日本馬はあまり積極的に買わないのだが、今の充実度なら好走可能と判断してリスグラシューをピックアップ。後方追走、勝負処から外を通って進出開始、直線ではエグザルタントを一旦交わしたように見えたが、勝馬の勝負根性にクビ差だけ負けてしまった。
ヴァルトガイストとイーグルウェイは凱旋門賞4着、香港ジョッキークラブマイル優勝という戦績からピックアップ。共に内での競馬となったが、直線で馬群がごちゃついたのが災いした。ばらけると伸びてきたので、個人的な馬券の面でも、実に惜しい競馬となってしまった。
【第20回香港スプリント】
2番 ミスタースタニング 1着
4番 ビートザクロック 3着
5番 ホットキングプローン 9着
回収率160.0%
単純に香港ジョッキークラブスプリントの1・2・3着馬をピックアップ。スプリント戦線は地元香港勢が強く、ファインニードルの好走可能性は低いと感じていた。
終わってみれば、香港調教馬が6着までを独占する結果となった。
ミスタースタニングは最後の直線で先行する馬を交わすのにやや手間取ったように見えたが、無事に連覇を達成した。
ビートザクロックは後方から良く追い上げたが、勝馬には完敗の体。
ホットキングプローンはハナを切って、最後の直線も半ばまでは踏ん張っていたが、力尽きてしまった。秋4戦目で体調のピークも過ぎていたかもしれない。
【第28回香港マイル】
1番 ビューティージェネレーション 1着
5番 ビューティーオンリー 4着
9番 サザンレジェンド 3着
回収率180.0%
このレースも地元馬が強いだろうと判断して、またもや単純に香港ジョッキークラブマイル1・2・3着馬をピックアップ。
このレースは7着までを香港調教馬と日本調教馬で分け合う結果となった。
ビューティージェネレーションは圧倒的強さを見せて連覇を達成。3コーナー手前で先頭を奪うとそのまま押し切ってしまった。
サザンレジェンドは先行策から、混戦となった2着争いに早くから加わったが、僅かに2着馬に後れを取ってしまった。
ビューティーオンリーは最後方追走から、最後の最後に2着争いに加わったが、4着が精一杯だった。
終わってみれば、香港ジョッキークラブマイル1・2・3着馬の間にヴィブロスが割って入った形となり、個人的な馬券としては、軽視した日本馬にワイド完全的中を阻まれるという悔しい結果となった。
【第32回香港カップ】
2番 タイムワープ 3着
8番 グロリアスフォーエバー 1着
9番 ディアドラ 2着
回収率473.3%
このレースは、出走メンバーをざっと見渡して、「行った行った」の競馬になるなと感じた。タイムワープとグロリアスフォーエバーの全兄弟2頭がすぐにハナと2番手の序列を決めてくれたら、共に馬券対象となる可能性は高いと考え、この2頭をまずはピックアップ。そこへ割って入るとすれば日本馬のサングレーザーかディアドラだろうが、スローペースからの瞬発力勝負なら後者だろうと判断し、3頭目を決めた。
結果は想定した通りとなった。グロリアスフォーエバーが逃げ切り勝ちを収め、2番手追走のタイムワープがそのまま残ろうかというところへディアドラが強襲して2着に。
展開も馬券も見事に完全的中となった。
最後の最後で自分でも驚く程の結果が出せて、4レーストータルでも回収率200%を越えた。勿論嬉しいのだが、あまり深く考えずに出した結論だけに、少し複雑な気分だったりする。
今回の勝負の結果
4番 シェーングランツ 4着
5番 メイショウショウブ 6着
13番 ダノンファンタジー 1着
16番 グレイシア 15着
回収率0%
上位4頭までを後方待機策の馬が占めたが、その理由としては展開云々よりも強力な先行勢が居なかったというのが正解だろう。さして見所の無いレースと感じた。
ダノンファンタジーは1番人気に応える勝利を飾った。しかし、個人的にはどうしても「そこそこ強いんだろうな」以上の感想が出て来ない。
シェーングランツも良く走ったといえば良く走ったし、もっと頑張れた筈だといえばそうだろうとも思う。馬券の対象にならなかったのは単なる勝負の綾だろう。
メイショウショウブは2番手で競馬をし、最後の直線では見せ場を作ったが、最後はバテてしまった。
本命に推したグレイシアだが、馬券を買った後に馬体重を確認してみると、何とマイナス12kg。この時点で好走できない事を覚悟した。道中は後方の外目を追走していたが、そのまま存在感無く15着でゴール。精神面の成長がなければ、今後の活躍は見込めそうにない。
日本馬が多数参戦する事でお馴染みの香港国際競走の4レースを予想したいと思うが、今回は簡単にピックアップした馬だけを記していきたい。
【第25回香港ヴァーズ】
1番 ヴァルトガイスト
6番 イーグルウェイ
10番 リスグラシュー
【第20回香港スプリント】
2番 ミスタースタニング
4番 ビートザクロック
5番 ホットキングプローン
【第28回香港マイル】
1番 ビューティージェネレーション
5番 ビューティーオンリー
9番 サザンレジェンド
【第32回香港カップ】
2番 タイムワープ
8番 グロリアスフォーエバー
9番 ディアドラ
それぞれ3頭ワイドBOXで勝負!
牡馬混合重賞の勝馬こそいないが、牝馬限定GⅢを勝った2頭が共に出走しており、2歳女王決定戦を名乗るだけの面目は保てるメンバー構成となった。ただ、重賞勝馬が2頭いるとはいえ、混戦だろうとは思っている。
本命はグレイシア。馬なりで6馬身ぶっ千切った新馬戦と出遅れて後方からの競馬となるも、ムチ2発で中山の急坂を物ともせずに駆け上がり勝利したアスター賞の内容から、この馬の実力が相当なものであることが分かる。アルテミスステークスで1番人気に推されたのも当然だろう。このレースで11着という思わぬ大敗を喫したのは、馬込みを気にする精神面にあった。だから、能力を活かすには外枠が当たって欲しいと願っていたが、16番という好枠を得る事ができた。しかも外にいる2頭がスタートに難がありそうな1戦1勝馬と6ハロン戦で先行していた馬なので、外から押し込まれる可能性はほぼゼロに近い。実力を遺憾無く発揮できる舞台は整った。極端な競馬で結果を残してきたこの馬に対して陣営がどのような戦法を採るのかにも注目したい。
グレイシア以外は横一線だろうと思っているが、一応序列は付けておこうと思う。
対抗はメイショウショウブ。牡馬混合GⅡデイリー杯2歳ステークスが負けて強しの2着。3着馬には2馬身半の差を付けており、牝馬同士の一戦なら主役級の扱いが必要だろう。
単穴はダノンファンタジー。ファンタジーステークスはまずまず強い競馬をしている。ラップタイムを見ても、距離延長は問題無いと言える。
連下はシェーングランツ。展開が嵌ったとはいえ、アルテミスステークス勝馬を無視する訳にもいかないだろう。
今回の勝負
4番 シェーングランツ
5番 メイショウショウブ
13番 ダノンファンタジー
16番 グレイシア
4頭ワイドBOX
今回の勝負の結果
1番 アンジュデジール 4着
2番 ルヴァンスレーヴ 1着
10番 センチュリオン 12着
13番 ミツバ 8着
14番 ヒラボクラターシュ 9着
回収率0%
先週に続いて1番人気に推された3歳馬が圧勝する結果となった。中京競馬場ダート1800mのコースは先行有利が明らかなのだが、それでもアメリカからやって来た先行タイプのGⅠ馬が前に圧を掛けると踏んで、差し馬の出番を期待していた。終わってみれば、アメリカGⅠ馬の存在感は無く、先行した馬達と、これまた良く知られたコースの特徴、4コーナーで内を回った馬が有利というセオリーを守った馬で上位を占める結果となった。
ルヴァンスレーヴはやはり強かった。スローペースを見越して先行させたミルコ・デムーロ騎手の判断も勝因の一つだろうが、2着馬に2馬身半差を付けており、その強さに疑問を挟む余地は無い。
アンジュデジールは最内枠を活かして逃げの戦法に出た。上手くスローペースに持ち込んだが、4着に残るのが精一杯だった。
ミツバとセンチュリオンはそれぞれ中団を追走。前者は外で後者は内でスムーズに追走していたが、直線で見せ場を作る事すらできなかった。残念ながら、実力が足りていなかったという事だろう。
ヒラボクラターシュは展開の助けがあっての完敗。何をかいわんや。
ディフェンディングチャンピオンの出走回避は残念だが、ダート王者決定戦に相応しい多士済々なメンバーが揃ったと思う。久々の参戦となる外国馬はダート競馬の本場アメリカからGⅠ馬が来日した。フリートストリートダンサー以来15年振りの外国馬(アメリカ馬)の優勝を目指すことになるが、地方交流重賞を含めた様々な戦歴を持つ日本馬と共に白熱したレースを期待したい。
本命はミツバ。ダート中距離戦線で安定した成績を残している。特にアンタレスステークスは2着に敗れたものの強い競馬をしている。勝ちみに遅い面はあるが、中団の外を追走出来れば、展開も味方してくれるだろう。前走の白山大賞典での大差殿負けは気になるところだが、それだけでここまで人気が落ちるのなら(12番人気)、強気の勝負に出ようと思う。
対抗はセンチュリオン。ミツバと同じ様にダート中距離戦線で安定した成績を残している。前走のJBCクラシック大敗が嫌われて人気が無いが(13番人気)、マーチステークスを先行して押し切った内容を評価したい。
単穴はルヴァンスレーヴ。全日本2歳優駿、ジャパンダートダービー、マイルチャンピオンシップ南部杯を総て勝った馬を無視する事はできない。このレースもあっさり勝ったとしても驚くには値しない。
連下筆頭はヒラボクラターシュ。ラジオ日本賞が好内容。目立った重賞実績が無い為に11番人気という低評価に甘んじているが、実力が無い訳ではない。3歳馬であり、急激に力を付けている可能性もある。
連下はアンジュデジール。前走のJBCレディスクラシック優勝がまずまず強い内容。幸いな事に最内枠になったので、先行集団の内でじっとしていれば、その再現も可能となるだろう。
※人気は2日6時30分現在
今回の勝負
1番 アンジュデジール
2番 ルヴァンスレーヴ
10番 センチュリオン
13番 ミツバ
14番 ヒラボクラターシュ
5頭ワイドBOX