御見逸れしました、と言う他はない。キタサンブラックがスタートに失敗した時点で自分の選択が正しかったと確信したが、武豊騎手が慌てず騒がず同馬を勝利に導いた。いつもとは違うレース運びに動じることなく、キタサンブラックは己の強さを証明した。現時点で現役最強馬なのは間違いない。
サトノクラウンは期待通りの走り。勝てなかったのは相手が悪かったとしか言いようがない。
ピックアップした他の4頭は、ここまで負けるような馬達ではないと思う。良馬場でのレースになっていたら、また違った結果になっていただろうと思う。
まあ、馬券がかすりもしなかったのは、それを見越して予想出来なかった自分のせいなのだが……。
今回の勝負の結果
2番 サトノクラウン 2着
3番 ネオリアリズム 13着
13番 グレーターロンドン 9着
14番 サトノアラジン 18着
18番 シャケトラ 15着
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キタサンブラックが秋の古馬三冠なるかが今秋の古馬GⅠ戦線の一番の話題だろう。個人的見解の結論を言えば、ならないだろうという事になる。まずこの一戦で躓くと見ている。
宝塚記念の負け方が良くない。根性で他馬を捻じ伏せてきたキタサンブラックにとって、あの負け方はショックを引き摺る筈だ。天皇賞(春)の疲れが出たと擁護する事もできそうだが、それならば、昨年も天皇賞(春)を制した後に宝塚記念を3着と好走した事実はどう解釈するのか? 当然の如く1番人気に推されているが、ここは思い切って消してみたい。
その宝塚記念だが、後半の持続力勝負となった今年のレースは近年のレースと比較してもレベルが高かったと思っている。もちろん、優勝したサトノクラウンは評価しなければならない。
最重要前哨戦である毎日王冠を唯一58.0kgの斤量を背負って2着と好走したサトノアラジンも上位評価すべきだろう。
あとは、ほぼ確実に最後に脚を使うグレーターロンドンと宝塚記念4着のシャケトラを加え、最後に堀厩舎+外国人騎手(シュタルケ騎手)のコンビで挑むネオリアリズムをピックアップしておく。
今回の勝負
2番 サトノクラウン
3番 ネオリアリズム
13番 グレーターロンドン
14番 サトノアラジン
18番 シャケトラ
の5頭ワイドBOX
雨中の決戦となった菊花賞は3分18秒9という史上稀に見る遅いタイムでの決着となった。
優勝したのはキセキ。見立てていた通りの実力を発揮してくれた。他馬が40秒台の上がり(3ハロン)タイムしか出せなかったのに対して、39.6秒の末脚で差し切った。どんな状況でも勝利に拘るミルコ・デムーロ騎手の激励にキセキも良く応じての2馬身差完勝。
2着はクリンチャー。皐月賞4着馬が10番人気とは舐められたものだが、低評価を見返す走りをした。この馬はかなり長く脚を使っており、そのスタミナには特筆すべきものがある。決してフロックの2着ではない。
3着はポポカテペトル。この馬も古馬混合の1000万下条件戦である阿賀野川特別を勝っていた。個人的には取捨を迷った一頭だったが、判断を誤ってしまった。
マイネルヴンシュ、クリノヤマトノオー、サトノアーサーはキセキと共に一団で直線を迎えたが、出来れば3頭共もう一列前にいて欲しかった。特にマイネルヴンシュはキセキに突き放されても最後は伸びて来ていただけに惜しい競馬となった。
アルアインの敗因は距離なのか馬場なのか、はたまた実力なのかは分からない。この皐月賞馬の実力評価はもう少し先になりそうだ。
今回の勝負
6番 マイネルヴンシュ 4着
8番 サトノアーサー 11着
9番 クリノヤマトノオー 8着
13番 キセキ 1着
16番 アルアイン 7着
先週の秋華賞よりも馬場条件は悪化し、不良馬場での一戦となる。
出走馬のうち、不良馬場を経験した事があるのはダンビュライト一頭のみ。そのダンビュライトの経験も新馬戦(1着)でのもので、ここで考慮に入れる程のものではないだろう。
実力本位で考えたい。
基本的には中距離戦の持続力勝負で好走した馬を評価する。
1番手は信濃川特別を勝ち、神戸新聞杯でも2着となったキセキ。
2番手は清滝特別を勝ったクリノヤマトノオー。中1週のローテーションは楽ではないが、15番人気という低評価なら積極的に買っておきたい。
3番手は九十九里特別勝馬のマイネルヴンシュ。
4番手にクラシック戦線で好走を続ける皐月賞馬のアルアイン。
最後に、後半の持続力勝負となった神戸新聞杯で3着に好走したサトノアーサーを加えたい。
※人気は15時現在でのもの
今回の勝負
6番 マイネルヴンシュ
8番 サトノアーサー
9番 クリノヤマトノオー
13番 キセキ
16番 アルアイン
の5頭ワイドBOX
雨中の秋華賞はルメール騎手の好エスコートによって、ディアドラが制した。
向こう正面では後方に位置していたが、勝負処では内に入れて前に進出、直線に入った時には先頭を射程圏内に入れていた。
上がり(3ハロン)35.7秒の数字が示す通りスパッとは切れなかったが(もちろん重馬場のせいだが)、ナタの切れ味で勝負を制した。
本来ならリスグラシューが勝っていたレースだったのだろうと思うが、ルメール騎手の重馬場でもロングスパートを持たせてしまう豪腕っぷりと何故か勝負処で内が空いている幸運とが勝敗の綾となったと感じる。
ミリッサは頭が高い走りをしていて重馬場が応えたよう。
レーヌミノルは距離が敗因だろう。
タガノヴェローナはさすがに狙い過ぎたか。勝負処では既に余力無く後方へ沈んで行ってしまった。
今回の勝負の結果
4番 モズカッチャン 3着
7番 リスグラシュー 2着
10番 タガノヴェローナ 17着
11番 ミリッサ 8着
12番 レーヌミノル 14着
雨が止みそうにない。
雨の秋華賞となれば史上初ではないかと思って調べてみたら、やはりその通りだった。
秋華賞=秋晴れのパンパン馬場での勝負というイメージが強いが、今年は例年に無い特殊な一戦となりそうだ。
加えて、牝馬クラシック戦線で安定した実績を残した馬が殆どいない状況。
桜花賞、オークスで共に掲示板に載ったのは2頭のみだったのだが、ソウルスターリングがいち早く古馬戦線へ進んだ為、ここへ駒を進めたのはリスグラシュー1頭のみとなってしまった。
さらに、古馬混合の1000万下条件戦を勝ち上がった馬が6頭も居て、混戦に拍車をかけている。
高配当も見込めそうで、予想し甲斐のある一戦となった。
まずは、先述したように、この世代の牝馬の実力上位勢力であるリスグラシューをピックアップ。
次に、稍重馬場の桜花賞で、ハイペースを先行して優勝したレーヌミノルを加える。それにしても、桜花賞馬が11番人気とは一体どういう事だろうか?
3番手に、ハイペースとなった古馬混合1000万下の有松特別を中団から差し切ったミリッサ。
4番手はミルコ・デムーロ騎手込みで、オークス2着馬のモズカッチャン。
そして、最後に大穴としてタガノヴェローナを挙げておきたい。小回りダート戦で培った先行力をここで活かす事ができないだろうか?
2008年のプロヴィナージュのパターンを期待したい。
※人気は14時現在でのもの
今回の勝負
4番 モズカッチャン
7番 リスグラシュー
10番 タガノヴェローナ
11番 ミリッサ
12番 レーヌミノル
の5頭ワイドBOX
天皇賞(秋)に向けた重要な前哨戦、毎日王冠が行われた。
結果は以下の通り(一部のみ)
1着 リアルスティール 3番人気
2着 サトノアラジン 5番人気
3着 グレーターロンドン 4番人気
8着 ソウルスターリング 1番人気
レース前の世間での話題は、今年のオークス馬ソウルスターリングがGⅠ馬4頭を含む歴戦の古馬を相手にどんな競馬を見せるかの一点に集約されていたが、個人的に注目していたのは、唯一58kgの斤量で出走したサトノアラジンの走りだった。
結果はクビ差の2着。これで天皇賞(秋)での好走も約束されたようなものだろう。しかも、舌を出して走っていたように、この馬はまだ全能力を出し切って走ってはいない。
それにしても、今年の安田記念勝馬が5番人気とはどういう了見だったのだろう。安田記念で負かしたグレーターロンドンよりも人気が無かった理由が分からないのだが……。
1番人気を背負ったソウルスターリングは8着に敗れた。天皇賞(秋)での勝ち負けは難しいと言わざるを得ない。ただし、思い切ってハイペースで逃げれば、ひょっとするとひょっとするかもしれない。
エネイブルの強さだけが際立つ結果となり、日本馬2頭は何の見せ場も無く、2桁着順に惨敗した。
日本馬に関しては正直こんなものだろうと思っていたので、特に感想も無い。
レース展開としては、道中の位置取りが大きく変わる事無く着順になった事から推察すれば、先行馬に有利な流れとなったのだろう。
昨年、今年と凱旋門賞はロンシャン競馬場からシャンティイ競馬場に代替開催された。昨年のレース前には、この変更は日本馬にとってチャンスだという論調が結構あった筈だが、終わってみれば出走した3頭は全馬惨敗という結果に終わった。日本馬が優勝できないのは、施行競馬場がどうのこうのというレベルの話ではなかったということだろう。
今回の勝負の結果
5番 クロスオブスターズ 2着
8番 チンギスシークレット 6着
12番 オーダーオブセントジョージ 4着
16番 プリュマティック 13着
17番 エネイブル 1着
18番 ウィンター 9着
残念ながら、今年も日本競馬界の悲願は成就しないだろう。
3・4歳馬、牝馬を中心に、今年は重馬場での施行になりそうなので、重馬場での成績も加味して考えたい。
強さ際立つエネイブル、重馬場以上で負け無しのオーダーオブセントジョージ、重馬場で行われたフォワ賞1・2着馬チンギスシークレットにクロスオブスターズをピックアップしたい。
そして、決して無視できないエイダイ・オブライエン調教師とライアン・ムーア騎手のコンビで挑むウィンターを加え、大穴として地元の3歳馬プリュマティックも買っておく。
今回の勝負
5番 クロスオブスターズ
8番 チンギスシークレット
12番 オーダーオブセントジョージ
16番 プリュマティック
17番 エネイブル
18番 ウィンター
の6頭ワイドBOX
そう速いペースにはならないだろうと思っていたが、まさか前半3ハロンが33.9秒も掛かる遅いペースになるとは思わなかった。
その結果、決め脚を持つ馬と迷うことなくハナを切った馬が上位を占めた。
中団から差し切ったレッドファルクスは名実共にスプリント界の王者となった。
2着レッツゴードンキは1400mまでなら確実に脚を使う。
マイルチャンピオンシップに出走しても勝ち負けにはならないだろうが、阪神カップでなら好勝負も可能だろう。
3着ワンスインナムーンは行き切ったのが好走の最大要因だろう。持てる力は出し切ったと思う。
個人的に一番期待していたのは8番人気に甘んじていたビッグアーサーだった。直線に入った直後は「やったか!」と思ったが、そこから伸びなかった。
あまり調子が上がっていないというのは知っていた。実力を信じたが、勝ち負けになる程の抜けた力は無かったということだろう。もう一花咲かせて欲しいと思う。
それにしても驚いたのは4着のスノードラゴン。もう9歳だというのに、出走すればほぼ確実に賞金を持って帰っている。何と馬主孝行な馬だろうか。引退後の余生はゆっくり過ごせることを願う。
今回の勝負の結果
3番 セイウンコウセイ 11着
7番 ダイアナヘイロー 15着
8番 レッドファルクス 1着
9番 メラグラーナ 7着
10番 ビッグアーサー 6着
下馬評では混戦とのことだが、個人的にはそうは思わない。
昨年からのスプリントGⅠ勝馬、即ち、ビッグアーサー、レッドファルクス、セイウンコウセイの頂上決戦だろうと思う。
ペースもそう速くはならなさそうで、展開もこの3頭に特に不利になるということはないだろう。
後は、北九州記念の勝ち振りが良かったダイアナヘイローとセントウルステークスでの末脚に見所があったメラグラーナの2頭を加えたい。
今回の勝負
3番 セイウンコウセイ
7番 ダイアナヘイロー
8番 レッドファルクス
9番 メラグラーナ
10番 ビッグアーサー
の5頭ワイドBOX