ネコパンチ陣営が逃げ宣言をしており、また、アーネストリー陣営も積極策を明言。ビートブラックも勿論前走の再現を狙ってくるだろう。となれば、ハイペースになる可能性が極めて高い。さらに、ルーラーシップ鞍上のウィリアムズ騎手が早目に前を捕らえに行くだろうから、後方待機策の馬もなし崩しに脚を使わされる展開になると想定する。
天皇賞(春)が強い勝ち方だったビートブラック、同様に中山記念が強い勝ち方だったフェデラリスト、安定した強さを見せたウインバリアシオンとルーラーシップ、日経新春杯勝馬のトゥザグローリーをピックアップ。
ビートブラックとトゥザグローリーには馬場が渋化した時に不安があるが、何とか良馬場でレースが施行出来そうなので、素直に実力を買う。
考察で出て来なかった馬についても一言。
エイシンフラッシュは有力馬の一頭に数えられているが、この馬が得意とするのはスローペースの瞬発力戦。今回はそんな展開になりそうもないことから買わないことにした。ちなみにショウナンマイティも同じタイプと判断して切った。過去にはネオユニヴァースやウオッカといったその年のダービー馬がこのレースに挑戦したことがあるが、いずれも古馬の壁に跳ね返された。いわんや最高戦績が毎日杯2着のマウントシャスタがここで通用する筈がない。スマイルジャックは実力が及ばないでしょう。調教は良いみたいですが……。
今回の勝負
1番 ウインバリアシオン
7番 ルーラーシップ
9番 ビートブラック
12番 フェデラリスト
15番 トゥザグローリー
の5頭ワイドBOX 各500円
計5,000円
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日経新春杯(GⅡ) 京都 芝2400m 良
12.3 - 11.0 - 11.3 - 12.2 - 12.3 - 12.5 - 12.4 - 12.8 - 11.8 - 11.5 - 11.7 - 11.9 2.23.7
1着 トゥザグローリー ⑦⑦⑧⑦
4着 ビートブラック ②②②②
天皇賞(春)の考察で見た通りこのレースはレベルが高い。それを証明するように4着だったビートブラックが天皇賞(春)を快勝した。となれば、勝馬を高く評価しなければならないのは当然。確かに展開に恵まれた感はあるものの、トップハンデ(58.5kg)で上がり3ハロンの末脚は出走メンバー中最速だった。
アメリカジョッキークラブカップ(GⅡ) 中山 芝2200m 不良
12.6 - 11.3 - 13.4 - 13.2 - 13.3 - 12.5 - 12.4 - 12.3 - 12.1 - 12.0 - 12.2 2.17.3
1着 ルーラーシップ ⑧⑧⑦⑦
2着 ナカヤマナイト ⑤⑤④④
不良馬場を差し引いたとしても走破時計は遅い。さらに、前半に13秒台のラップタイムが3つ並ぶ超スローペース。レースレベルは言わずもがな。ただ、優勝したルーラーシップは強い競馬を見せた。後方追走から、4角で雁行する先行勢をさらに外を通って捕らえにかかり、直線では粘るナカヤマナイトを坂上で交わした。2着ナカヤマナイトに3馬身差を付ける圧勝で、他の出走メンバーとの力の違いを見せ付けた。
中山記念(GⅡ) 中山 芝1800m 重
12.8 - 11.8 - 11.4 - 11.4 - 11.3 - 11.6 - 11.8 - 12.0 - 13.2 1.47.3
1着 フェデラリスト ⑤⑤⑤⑥
10着 トゥザグローリー ⑨⑨⑧⑨
逃げ馬が大逃げを打った為ハイペースとなったが、後続にとってはミドルペースだったと思う。直線でも逃げた馬と後続との差はかなりあり、そのまま逃げ切られるかというところを唯一頭追い詰めて、ゴール前きっちり交わしたのが優勝したフェデラリスト。重馬場をものともしない末脚を見せた。2着馬とは4分の3馬身差だったが、2着馬と3着馬の着差は4馬身あり、勝馬の瞬発力の凄さが窺い知れる。日経新春杯勝馬トゥザグローリーは予想外の凡走。渋化した馬場は苦手なのかもしれない。
日経賞(GⅡ) 中山 芝2500m 重
7.0 - 11.7 - 12.3 - 12.0 - 12.0 - 12.8 - 13.1 - 12.9 - 12.9 - 12.9 - 12.5 - 12.3 - 13.0 2.37.4
1着 ネコパンチ ①①①①
2着 ウインバリアシオン ⑭⑭⑩⑧
3着 ルーラーシップ ⑨⑦⑤③
優勝したネコパンチは大逃げを打って自らハイペースを演出したが、ひとハロン13秒前後にペースを落とした1000mでも後続が自身の直後に迫ることがなかったという展開に大いに恵まれた。早目に動いたルーラーシップはその分だけ2着ウインバリアシオンに交わされてしまった。これは展開の綾で、この結果をもってこの2頭の優劣を決め付けることはできない。
大阪杯(GⅡ) 阪神 芝2000m 稍重
13.2 - 12.2 - 13.7 - 13.2 - 12.9 - 12.7 - 12.3 - 11.9 - 11.2 - 12.2 2.05.5
1着 ショウナンマイティ ⑪⑪⑪⑫
2着 フェデラリスト ③③③③
5着 ナカヤマナイト ⑤⑤⑤⑤
6着 アーネストリー ⑥⑤⑤⑤
稍重馬場だったとはいえ1000mを通過するのに65.2秒もかかるという超絶なスローペースとなった一戦。走破時計は当然の如く褒められたものではない。勝ったショウナンマイティは最後方追走から直線だけで全馬をゴボウ抜き。桁違いの瞬発力を見せ付けた。2着フェデラリストはこのペースなら楽勝してもおかしくなかったが、勝馬の瞬発力には敵わなかった。
天皇賞(春)(GⅠ) 京都 芝3200m 良
13.0 - 11.6 - 11.3 - 11.7 - 12.4 - 11.9 - 11.9 - 12.7 - 12.7 - 12.7 - 12.1 - 11.9 - 11.4 - 11.7 - 12.3 - 12.5 3.13.8
1着 ビートブラック ②②①①
3着 ウインバリアシオン ⑫⑫⑫⑫
11着 オルフェーヴル ⑯⑯⑰⑭
17着 モンテクリスエス ⑪⑩⑩⑪
1000m通過が60秒ジャストという中距離戦並みのハイラップ。中盤少し緩んだものの、ラスト6ハロンから再加速、そのまま末脚の持続力が問われるかなりタフな展開となった。ビートブラックはこの展開を先行し、且つ後半のペースを自ら作りながら圧勝した。強いと言う他はない。3着ウインバリアシオンはなかなかお誂え向きの展開に恵まれないが末脚は確実。オルフェーヴルの惨敗の要因は精神的なものだろう。復活には時間がかかりそう。
新潟大賞典(GⅢ) 新潟 芝2000m 稍重
12.6 - 11.2 - 11.5 - 11.5 - 12.2 - 12.2 - 11.9 - 11.7 - 11.5 - 12.7 1.59.0
1着 ヒットザターゲット ⑨⑦⑦
ハイペースの一戦。ヒットザターゲットは最内枠で終始内ラチ沿いを走れたのとハイペースの割に馬群が詰まった展開を利して優勝した。
ヴィクトリアマイル(GⅠ) 東京 芝1600m 良
12.2 - 10.9 - 11.3 - 12.0 - 11.8 - 11.5 - 11.2 - 11.5 1.32.4
1着 ホエールキャプチャ ③③③
スローペース。優勝したホエールキャプチャは内ラチ沿いを先行し展開にも恵まれた。
鳴尾記念(GⅢ) 阪神 芝2000m 良
12.7 - 11.3 - 13.0 - 12.8 - 12.5 - 12.5 - 11.9 - 11.2 - 10.6 - 11.6 2.00.1
1着 トゥザグローリー ②②②②
2着 ショウナンマイティ ⑨⑧⑥⑦
4着 ナカヤマナイト ⑥⑦⑥⑥
5着 アーネストリー ⑧⑨⑨⑨
超スローペース。優勝したトゥザグローリーは展開に恵まれ、逆に2着ショウナンマイティは展開に泣いた。
香港馬2頭はマイル戦で絶対的な強さを誇っている訳ではなく、短距離指向だと思う。距離以上のタフさを求められる東京マイル戦では苦戦するとみる。
シルポートが逃げるのは明白だが、今回は流石に後続も楽に逃げさせてはくれないだろう。長い直線の半ばで馬群に飲まれると想定。
積極的に買いたいのは、前走で見せた末脚が今回展開的にハマりそうなマルセリーナ、マイル戦で安定した強さを見せたガルボとコスモセンサー、前走で復活の勝利をあげたサダムパテックの4頭。後は、京王杯スプリングカップで展開嵌れば上位進出の可能性を感じさせたストロングリターンとグランプリボスの2頭を追加する。
今回の勝負
2番 ガルボ
3番 グランプリボス
4番 ストロングリターン
7番 サダムパテック
8番 コスモセンサー
17番 マルセリーナ
の6頭ワイドBOX 各500円
計7,500円
京都金杯(GⅢ) 京都 芝1600m 良
12.2 - 10.5 - 11.1 - 11.9 - 11.9 - 12.0 - 11.5 - 11.8 1.32.9
5着 サダムパテック ⑬⑪⑫
16着 シルポート ①①①
ハイペース。5着サダムパテックは出遅れて後方も展開は向いた筈。しかし直線はジリジリとしか伸びなかった。16着シルポートはいつも通りハナを切ったが、後続に付いて来られたのが誤算だったか。
ニューイヤーステークス 中山 芝1600m 良
12.4 - 10.9 - 10.8 - 11.1 - 11.7 - 11.9 - 11.7 - 11.9 1.32.4
1着 コスモセンサー ②②②②
2着 ガルボ ②③③③
ハイペース。優勝したコスモセンサーは逃げた馬を行かして単独2番手で追走。手応え良く、直線に入って早々と逃げ馬を交わし、最後は2着馬に3馬身差を付ける快勝。上がり3ハロンの末脚は出走メンバー中最速。強い勝ち方だった。2着ガルボは勝馬のすぐ後ろ3番手からの競馬。直線では勝馬に突き放されたが、3着馬には1ヶ4分の3馬身差を付けており、この馬も軽視する事はできない。2頭共、オープン特別では実力が違った感。
ただ、勝ったコスモセンサーは最内枠、2着のガルボは大外枠であり、中山競馬場芝1600mでの内外枠の有利不利を考慮すれば、この2頭の力関係はこのレースだけで決着が付いた訳ではないと思う。少なくとも着差程の力差は無い筈。
白富士ステークス 東京 芝2000m 良
12.6 - 11.2 - 11.3 - 11.9 - 12.1 - 12.4 - 12.2 - 11.7 - 11.8 - 12.4 1.59.6
2着 ペルーサ ⑭⑭⑭⑬
このレースもハイペース。ペルーサは単独で最後方を追走。馬群はかなり縦長になり、一概に展開が向いたとは言えない。が、勝ち切れなかったのは展開の綾ではなく、この馬自身に原因がある。エンジンのかかりがかなり遅いのが致命傷で、このレースでもラスト200m地点でやっとエンジンがかかった。相手に恵まれての2着。
京都牝馬ステークス(GⅢ) 京都 芝1600m 良
12.6 - 11.1 - 11.7 - 11.8 - 11.7 - 11.4 - 11.7 - 11.8 1.33.8
1着 ドナウブルー ⑦⑥②
※第7回ヴィクトリアマイル考察を参照下さい。
東京新聞杯(GⅢ) 東京 芝1600m 良
12.5 - 11.0 - 11.6 - 11.8 - 11.7 - 11.1 - 11.3 - 11.8 1.32.8
1着 ガルボ ③③③
2着 コスモセンサー ①①①
13着 サダムパテック ⑦⑥⑧
16着 スマイルジャック ⑫⑨⑧
ニューイヤーステークスで1着・2着だった2頭が2着・1着。ガルボがコスモセンサーに対して雪辱を果たした。ペースはスローで、逃げたコスモセンサー、3番手に付けたガルボ共に展開が向いたのは確かだが、2着と3着には2ヶ2分の1馬身差があり、GⅢクラスでもこの2頭の実力が抜けていたと言える。
阪急杯(GⅢ) 阪神 芝1400m 良
12.1 - 10.3 - 11.3 - 12.1 - 11.9 - 11.8 - 12.5 1.22.0
5着 ガルボ ⑦⑥⑧
ハイペース。5着ガルボはマイル戦と勝手が違ったか中団からの競馬。しかも4角で下がってきた馬が邪魔になって手綱を引くロスもあった。直線に入っても周りを囲まれ、窮屈なまま。馬群がバラけた坂上から追い上げたが5着が精一杯だった。ガルボにとっては不完全燃焼の一戦。
中山記念(GⅡ) 中山 芝1800m 重
12.8 - 11.8 - 11.4 - 11.4 - 11.3 - 11.6 - 11.8 - 12.0 - 13.2 1.47.3
2着 シルポート ①①①①
3着 リアルインパクト ③③③③
6着 フィフスペトル ②②②②
ハイペースだが、2着シルポートが大逃げをうったもので、後続にとってはミドルペースだったと思われる。シルポートにとってはペース云々ではなく、如何に後続を離して気分良く走れるかが大事なのだろう。最後は力尽きたが、良く頑張った2着。3着リアルインパクトは離れた3番手を追走、そのまま流れ込みの3着。6着フィフスペトルは2番手を追走し、3角からシルポートを捕まえに動いて行った。結果、直線で失速したが、これは展開の綾で致し方ない。
中山牝馬ステークス(GⅢ) 中山 芝1800m 重
12.8 - 11.4 - 11.9 - 12.7 - 12.7 - 12.8 - 12.0 - 11.8 - 12.5 1.50.6
11着 ドナウブルー ⑤⑤⑥⑦
※第7回ヴィクトリアマイル考察を参照下さい。
大阪杯(GⅡ) 阪神 芝2000m 稍重
13.2 - 12.2 - 13.7 - 13.2 - 12.9 - 12.7 - 12.3 - 11.9 - 11.2 - 12.2 2.05.5
4着 ローズキングダム ⑦⑦⑦⑦
※第145回天皇賞(春)考察を参照下さい。
ダービー卿チャレンジトロフィー(GⅢ) 中山 芝1600m 良
12.2 - 11.3 - 11.9 - 12.0 - 11.4 - 11.6 - 11.8 - 11.3 1.33.5
1着 ガルボ ④⑧⑧⑨
スローペース。ガルボはスタート良く好位確保も外から上がっていく馬をやり過ごして中団からの競馬。前走の失敗を教訓に4角では外に出し、直線も良く伸びた。トップハンデ57.5kgをものともせず快勝。
阪神牝馬ステークス(GⅡ) 阪神 芝1400m 良
12.4 - 11.0 - 11.5 - 11.5 - 11.4 - 11.6 - 12.5 1.21.9
2着 マルセリーナ ⑧⑦⑦
7着 アパパネ ⑨⑩⑩
※第7回ヴィクトリアマイル考察を参照下さい。
マイラーズカップ(GⅡ) 京都 芝1600m 稍重
12.1 - 10.8 - 11.4 - 11.9 - 11.3 - 11.2 - 11.8 - 12.7 1.33.2
1着 シルポート ①①①
3着 コスモセンサー ④④③
7着 フィフスペトル ⑤⑤⑤
11着 ダノンヨーヨー ⑭⑮⑮
13着 グランプリボス ⑩⑧⑧
14着 エイシンアポロン ⑤⑤⑤
18着 リアルインパクト ⑩⑧⑫
ミドルペース。勝ったシルポートは大逃げではなかったものの、特に鈴を付けに来る馬もおらず、マイペースで走れた。そういう展開に恵まれての優勝。それにしても、ラスト1ハロンのラップタイムが急激に落ちているが、2着馬(ダノンシャーク)以外は勝馬に詰め寄ることすらできなかったのには、大いに不満を感じる。
京王杯スプリングカップ(GⅡ) 東京 芝1400m 良
12.2 - 10.6 - 11.4 - 11.7 - 11.3 - 11.3 - 11.6 1.20.1
1着 サダムパテック ⑥⑦⑧
4着 ストロングリターン ⑩⑪⑫
7着 グランプリボス ⑭⑭⑬
スローペース。3頭共出遅れて中団から後方での競馬となった。展開を考えれば、まずまずの競馬をしたと言える。優勝したサダムパテックは勿論、4着ストロングリターン・7着グランプリボスの2頭も勝馬を上回る上がり3ハロンの末脚を繰り出しており、展開次第で上位進出も可能と見る。
ヴィクトリアマイル(GⅠ) 東京 芝1600m 良
12.2 - 10.9 - 11.3 - 12.0 - 11.8 - 11.5 - 11.2 - 11.5 1.32.4
2着 ドナウブルー ②②②
3着 マルセリーナ ⑮⑬⑬
5着 アパパネ ⑫⑧⑨
スローペース。このレースでの注目は3着マルセリーナ。出遅れて後方からの競馬、直線も前が壁になり、追い出しを待たされた。前が開いてからは、出走メンバー最速の上がり3ハロンの末脚で前に迫った。結果は3着もこのレースで一番強い競馬をした。5着アパパネは後ろにいたマルセリーナに交わされているのだから、言い訳はできない。