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第68回毎日王冠(GⅡ) 回顧

 天皇賞(秋)に向けた重要な前哨戦、毎日王冠が行われた。
 結果は以下の通り(一部のみ)

1着 リアルスティール 3番人気
2着 サトノアラジン 5番人気
3着 グレーターロンドン 4番人気

8着 ソウルスターリング 1番人気

 レース前の世間での話題は、今年のオークス馬ソウルスターリングがGⅠ馬4頭を含む歴戦の古馬を相手にどんな競馬を見せるかの一点に集約されていたが、個人的に注目していたのは、唯一58kgの斤量で出走したサトノアラジンの走りだった。
 結果はクビ差の2着。これで天皇賞(秋)での好走も約束されたようなものだろう。しかも、舌を出して走っていたように、この馬はまだ全能力を出し切って走ってはいない。
 それにしても、今年の安田記念勝馬が5番人気とはどういう了見だったのだろう。安田記念で負かしたグレーターロンドンよりも人気が無かった理由が分からないのだが……。
 1番人気を背負ったソウルスターリングは8着に敗れた。天皇賞(秋)での勝ち負けは難しいと言わざるを得ない。ただし、思い切ってハイペースで逃げれば、ひょっとするとひょっとするかもしれない。
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23 : 13 : 40 | 重賞回顧 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑

第23回根岸ステークス(GⅢ) 回顧

高遠原:約束通り根岸ステークスの回顧を始めるよ。
朝霧:根岸ステークス……。根岸さん?
高遠原:違う、違う。根岸は人名じゃなくて地名。
     今の神奈川県横浜市中区根岸台に横濱競馬場があったのを記念して創られたレース
     だよ。

朝霧:ふ~ん。
高遠原:横濱競馬場は日本で最初の本格的な競馬場で、
     後に天皇賞や皐月賞となるレースもこの競馬場で行われていたんだ。
     言わば日本競馬の濫觴となった競馬場だね。

朝霧:なら、横浜ステークスで良かったんじゃないの?
高遠原:うん、まあ、そうなんだけど。
     横濱競馬場のことを根岸競馬場とも言ってたようで、その呼び方の方が
     馴染み深かったんじゃないかな。

朝霧:東京競馬場を府中競馬場と言うような感じ?
高遠原:まあ、そういうことだね。
朝霧:ふ~ん。
    レース名の由来が分かったところで、早速回顧をお願いします。

高遠原:うん。じゃあ、まずはレースのラップタイムをチェックしよう。

 12.2‐10.6‐11.3‐12.1‐12.1‐11.6‐12.2 1.22.1

高遠原:引き締まった良い流れだね。重馬場だったことを割り引いても、速い時計の決着だったと
     評価できるよ。
     それに、前半から速いタイムで流れいるにも関わらず、後半のタイムが急激に落ちている
     訳でもない。まあ、だからこそこの速い時計なんだけど。

朝霧:ラップタイム的には優秀だったってこと?
高遠原:そうだね。
朝霧:じゃあ、このレースで上位に来た馬は評価できるってことなんだね?
高遠原:それをこれから見ていくよ。
朝霧:うん。
高遠原:1着はフェラーリピサ。
     道中3番手から直線抜け出して、追い込んできた2着馬をクビ差凌いでの勝利。
     この馬は評価して良いだろうね。速い流れを先行して、尚且つ、直線では追い出しを
     待てる程の手応え。
     最後の2ハロンのラップタイムは、ほぼこの馬のものになるんだけど、
     それまでの流れを先行して、11.6秒、12.2秒でまとめたんだからすごいと思うよ。

朝霧:フェブラリーステークスでも期待できるってこと?
高遠原:1600mのユニコーンステークスで2着、1700mのエルムステークスで勝ってるから、
     距離の不安は無いね。ただ、2走ボケの心配はある。

朝霧:休み明け初戦で好走して、2走目で凡走っていうやつね。
高遠原:そう、それ。実はこの馬、1回それをやらかしてるんだよ。
朝霧:そうなんだ。
高遠原:うん。2007年の師走ステークスに約6ヶ月振りに出走して2着と好走したんだけど、
     その1ヶ月後に出走した門松ステークスでは4着と成績を落としたんだ。さらにその後、
     平安ステークスに出走も7着とさらに成績を落として、去年のフェブラリーステークスには
     結局出走できなかったんだよ。

朝霧:へ~、そうだったんだ。本番で去年の鬱憤を晴らすことができるかどうか楽しみだね。
高遠原:そうだね。陣営も気合が入ってると思うよ。
朝霧:頑張って欲しいね。
高遠原:続いて、2着は上がり3ハロン最速のタイムで追い込んできたヒシカツリーダー。
     前半速い流れで展開向いたのは確かだけど、そんなにペースが落ちなかった最後の
     2ハロンでグイグイ追い込んできたのを評価したいね。
     この馬の上がり3ハロンのタイムは35.0秒。2番目に速かったのは4着アドマイヤスバルの35.5秒だから、この馬の末脚が如何に他馬と違ったかが分かると思う。ちなみにフェラーリピサのそれは35.6秒。

朝霧:つまり、勝馬を0.6秒追い詰めたってことだね。
高遠原:そういうことになるね。フェラーリピサが並の馬だったら、間違いなくヒシカツリーダーが
     勝ってただろうね。

朝霧:じゃあ、この馬も本番で期待できる?
高遠原:うーん。判断に迷うところだね。
     最近は1400m迄しか良績が無いけど、最後の脚を見る限りでは距離はもう1ハロン伸びても問題無いと思う。
     ただ、GⅠで好走するにはやっぱり展開の助けが必要かな。

朝霧:緩いペースになったら厳しいってこと?
高遠原:そういうこと。
     仮にハイペースになっても、今回と同じような最後まで締まった流れだと厳しいね。
     ハイペースで尚且つ直線で逃げ・先行馬が完全に止まるような流れだと最後に飛んで来そうだけどね。

朝霧:展開次第という訳ね。覚えておこうっと。
高遠原:3着はセントラルコースト。
     この馬はフェラーリピサのすぐ前で競馬して、直線で同馬に交わされた後も最後まで
     追いすがったところに見所があったんだけど、残念ながらフェブラリーステークスには登録していない。

朝霧:何で?
高遠原:うーん。この馬このレースで9戦目なんだけど、うち8戦が1400m戦なんだ。
     多分、距離に限界があると陣営は判断してるんだろうね。

朝霧:そうなんだ。でも、何かもったいないね。せっかく前哨戦で良い競馬したのに。
高遠原:登録してても賞金面で出走できなかった可能性は高かったけどね。
朝霧:なぁんだ。それじゃ、仕方ないね。
高遠原:さて、以上が根岸ステークスで気になった馬だね。
朝霧:前哨戦の回顧も終わって、いよいよ今年も始まるんだね。
高遠原:そう、いよいよだよ。俺の輝かしい競馬人生がここから始まるんだ!
朝霧:……。あー、うん。そうだね、期待してるよ。
    何せ、今まで全然輝いてなかったもんね。

高遠原:…………。
朝霧:今年は頑張るんだよ、師匠。
高遠原:……はい、頑張らせて頂きます……。
朝霧:あれ? 何でそんなにテンション低いの?

02 : 39 : 07 | 重賞回顧 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑

第16回平安ステークス(GⅢ) 回顧

高遠原:という訳で、平安ステークスの回顧をしてみようか。
朝霧:さりげなく始めたけど、あれから2週間経ってるよね。そもそも、「という訳で」って、どういう
    訳よ。

高遠原:GⅠのフェブラリーステークスでも好勝負できそうな馬がいるかどうかを探ってみるよ。
朝霧:聞こえない振りしてる。
高遠原:いひへえ~!
朝霧:……。
高遠原:何だよ! また思い切りつねってからに!
朝霧:あれから2週間経った。
高遠原:いや、悪いとは思ってるよ。思ってるけど、しょうがないだろ、色々と忙しいんだから。
     大体、悠久の平安時代の長さに較べたら、2週間なんてほんの僅かな時間だよ。

朝霧:何その言い訳!? いや、言い訳にすらなってないよ!! 平安ステークスだから平安時
    代? 何、それ!?

高遠原:そんなに怒るなよ。短気は損気って光源氏も言ってるだろ。
朝霧:言ってない。光源氏はそんなこと言ってない。そもそも、実在した人物じゃないし。
高遠原:まあまあ。いいから始めるよ。
朝霧:……、何だか分からない言い草で押し切られたような……。
高遠原:気にしない、気にしない。
     じゃ、早速レースのラップタイムを見てみよう。


 12.3‐11.2‐12.4‐12.8‐13.0‐12.7‐12.5‐11.7‐11.8 1.50.4

高遠原:道中ペースが緩んで、上がり2ハロンの瞬発力勝負になってるのが分かるね。
朝霧:確かに中盤の3ハロンはペースが遅いね。
高遠原:いくらダートとは言え、重賞で13秒台のラップを刻んでるのはいただけないな。しかも
     稍重の馬場だったにしては、走破タイムも物足りない。

朝霧:え? 馬場が悪ければタイムは遅くなるんじゃないの?
高遠原:芝のレースではね。ダートの場合は逆だよ。
朝霧:何で?
高遠原:ダートっていうのは、本来は土という意味だけど、日本の競馬はダートと言いつつも実は
     砂なんだよ。

朝霧:知ってるよ、そんなことぐらい。
高遠原:なら、分かるだろ。雨が降って湿った砂の上を走るのとパサパサの砂の上を走るのと
     どっちが速く走れるか。

朝霧:あ、そっか。
高遠原:納得した?
朝霧:納得した。
高遠原:もっとも、水分を大量に含んで水溜りができてるような不良馬場だと逆に遅くなるけどね。
朝霧:ふ~ん。
高遠原:で、ラップタイムから判断すれば、レースレベルは低いと言わざるを得ないだろうね。道中
     1・2・3番手の馬が2・3・1着で、完全に前に行った馬同士での決着。ゆっくり走って
     ラストスパートだけの勝負なら、当然前にいる馬が有利だろっていうだけのレースだね。

朝霧:そんなに後ろにいた馬たちには不利な展開だったの?
高遠原:レース映像を見てもらえば分かると思うけど、ペースが緩んだ所でも馬群は詰まってない
     んだ。ヨーイドンでラストスパートした場合、前の馬と後ろの馬の距離が大きいほど前の
     馬が有利になるだろ。

朝霧:なるほど。でも、その不利を跳ね除けて追い込んできた馬もいるんじゃないの?
高遠原:後ろにいた馬で直線の伸びがそれなりに目立ったのは、5着のタガノエクリプスと8着の
     サンライズバッカス。この両馬の上がり3ハロンのタイムは35.9秒。だけど、勝った
     ワンダースピードのそれは35.6秒なんだ。

朝霧:追い詰めるどころか差を広げられたんだね。
高遠原:そういうこと。つまり、上位に来た馬は展開に恵まれただけだし、後ろの馬は上位の馬を
     追い詰めることすらできなかったということだよ。

朝霧:う~ん。じゃあ、フェブラリーステークスで好勝負できそうな馬はいないってことになるのか
    な?

高遠原:そうなるね。
朝霧:せっかく回顧したのに、何も収穫が無いのは残念だね。
高遠原:良いじゃないか。これでフェブラリーステークスの予想の時に平安ステークス組をバッサ
     リ切れるよ。

朝霧:そっか、そうだよね。前向きに考えよう。
高遠原:そうそう。
朝霧:フェブラリーステークスももうすぐだね。いよいよ今年もGⅠが始まると思うと何だかワクワク
    してくるよ。

高遠原:うん。待ち遠しいね。でも、その前にもう一つの重要な前哨戦である根岸ステークスも
     回顧しておきたいんだけどな。

朝霧:間に合うの?
高遠原:何とかするよ。
朝霧:ほんとだよ。
高遠原:うん。紫式部に誓って、頑張るよ。
朝霧:私に誓ってよ!!

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高遠原孝政

Author:高遠原孝政
 ワイドは何気に美味しい馬券です。
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 このブログでは、GⅠをワイドBOXで勝負し、ワイド馬券でも充分儲けられることを証明します。
 …………。
 いや、したいんだけどね……。

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2017年レパードステークス万馬券



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